相談時の弁護士の意識

相談時の弁護士の意識

相談時の弁護士の考え

はじめに

法律相談は、訴訟などを考えた場合、弁護士としての業務の開始の時点です。

一般の方が、最初に弁護士と対峙する場面でもあります。

私は、その場で、依頼者の方に以下のような姿勢で臨んでおります。

 

依頼者の方に安心を

弁護士も仕事である以上、一定の対価をいただいて、一定のサービスの提供をします。

提供するのは、法的な専門知識、専門家としての書面の作成や訴訟の追行などです。

が、私どもが提供するのは、それだけではないように心がけております。

ご不安を持つ依頼者の方への安心なども提供していこうと考えております。

弁護士への相談者の方は、紛争に巻き込まれています。

日々、相手への対応を考えると、夜も寝れないという方もいれば、相手からの嫌がらせに怖い思いをされている話もよく聞きます。

紛争内容によっては、知人や友人、家族にも相談しにくいこともあるでしょう。

私どもはそういう方々に安心を与えれるような仕事ができればと考えております。

 

 

確認を繰り返す

先日、加古川の会社に、裁判の打ち合わせに行った時の話です。

駅からタクシーに乗ったところ、タクシーの運転手さん「その場所は知っています」と口にし、間違えた住所に連れて行ってくれました。

確認の手間を怠ったせいで、お互いに無駄な時間を過ごしてしまいました。

一言、住所確認をすればよかったのですが、その手間を私も惜しんでしまいました。

知ったかぶって行動すると、人に迷惑をかけることがある。

わかりきったことでも、確認を怠ってはいけないです。

これは、私の経験した失敗談、笑い話ですが、訴訟ではそうはいきません。

ですので、少しでも疑念に思えば、繰り返し聞くことがあります。

面倒でもお付き合いください。

 

 

新しい分野の対応

新しい分野や新しいタイプの事件にも積極的に取り組んでおります。

当事務所では、ある程度、中心的取り扱い分野を置いております。もっとも、だからと言って、新しい分野には取り組まないわけではありません。

もちろん、依頼者の方に了解いただいて、ご依頼いただかなければならないので、新しい分野の依頼は限られています。

しかし、社会は変化しますし、法律も変化していきます。

そのような中、同じような対応しかできないのでは、私どもの存在意義が薄れていきます。

また、変化に適切に対応できなければ、依頼者の権利を適切に救済できません。

積極的に新分野や改正された法律などへ対処するように、心がけております。

 

話をよく聞く

他の弁護士ブログでも読んだことがあるのですが、法律相談の時、聞く時間と相談内容を書き留める時間のバランスは結構難しいです。

私は、なるべく話を聞いて、書く時間はあとで取るようにしているのですが、実際に後でまとめようとすると、細かい点、特に人の名前などを忘れたりすることがあります。

また、忙しいときなど、次々と次の仕事が待っていて、まとめる時間がないままになってしまうときもあります。

だからと言って、書くことを優先すると、話が十分に頭に入ってきません。

また、私が手元ばかり見ていると相談している人にしても落ち着かないでしょう。

なかなか、何が正解というのは難しいですが、依頼者相談者の話は一生懸命聞くようにしております。

直接の面談での詳細な相談をすることは、依頼者にとって有利な解決を導きますが、同時に弁護士側にとっても、予測外の発見になることがあります。

解決困難と思えたものが、詳細に話を聞くことで予測外の証拠の発見があり、解決できたことがあります。

それなりに弁護士として活動してきますと、一聴した段階では、ある程度よくある事件とか、よくある相談のようなものは似通ってきます。

しかし実際には、同じ事件などありません。

その事件なりに、他の事件にはない特徴があります。

そして、一般的な事件とは違う、その事件の独自の点こそ、解決に重要なポイントになることが多いです。

ですので、法律相談では、私どもも、依頼者の方のお話を集中して聞くようにしております。

 

asagao法律事務所

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