2015.10.23

相手方との対応

相手方との対応

相手方との対応

口喧嘩はしない

弁護士ですので、依頼者の味方に立って、徹底的に主張します。

私は依頼者の言い分は正しいと信用できてはじめて依頼を受けますし、そうである以上、それに反する相手の態度には徹底した主張を取ります。

とはいっても、口論や口げんかはしません。

 

 

相手が絡んできたとき

弁護士は相手が絡んできてもまともに相手にしません。

 

人にもよるでしょうが私は、そう言うように心がけています。

むしろ、

相手に言いたいだけ言わせて、相手の言動を録音して証拠化、その他の証拠も言動から推測して調査

します。

これは時には決定的な証拠になることもあります。

あるいは、この言動をもとに、調査したことで新証拠が発見できることもあります。

色々話す人は、それだけ証拠を巻き散らかす人ですので、それを利用して対応可能です。

 

しつこく絡んできたら

相手にせず訴訟提起や仮差押え

とやってしまいます。

どうせ絡むだけで前向きな交渉ができないならば、相手にせずに、訴える方が実は結論は早かったりします。

 

口論したがる人の傾向

まともな相手ならば書面で交渉などすすめますが、いきなり口論などしたがるタイプは、たいていこちらが勝ち筋です。

そういう相手に口論に応じてしまうと、まずいと思った相手が財産を隠すこともありますし、証拠を抹消したりします。極端な場合は夜逃げする人もいます。

ですので、こちらからは口論には応じず、聞き流します。

怒った相手の言動は、たいていはこちらに有利な証拠になります。

 

弁護士になって気づいたのですが、ベテランや優秀といわれる法曹の方は無口で(裁判所にはきちっと書面で出しますが)、相手に言いたいように言わせますが、結局、そちらの方が有利になるからとわかっているからでしょう。

 

私は、あまり見た目はそうは見えないらしいですし(笑)、依頼者や相談者の方には温かく接するようにしてますので言動からもそう見えないらしいですが、結構、ドライでクールに法律論を積み重ねるタイプの弁護士です。

良い意味で、事件の解決には怒り狂う相手方と距離を置いて、ドライでクールな対応が必要と考えております。

 

それでも、稀に強い口調で話すことがあります。

例えば、決裁権のある人とは交渉の余地がある事案で、決裁権のない一担当者から決裁権のある地位の人間に交渉相手を代えさせるときなど。

が、強い口調で話しながらも、そんな自分を冷静に客観的に感じる自分もいて、結構、恥ずかしいです。

 

相手との普通の交渉時

 

交渉での確認

ビジネスでの交渉でのやり取りには、裏の意味がある場合もあります。

それを仄めかして交渉することもあります。

お互いに同業界での取引の場合は、猶更、そういうやり取りが増えます。

各業界それぞれに、それぞれの業界ごとのルールというか、慣行的なもの、表面には出ないものがあります。

 

ビジネスでの交渉では理解できるのですが、法的な交渉では疑問点は確認するようにします。

というのは、トラブルは、黙示的なニュアンスでの交渉のせいで起きていることが多いからです。

ですので、なるべく細かい点も確認しつつ交渉を進めることが多いです。

 

時折、相手が口頭では「そこは悪いようにしません」とか、「任せて信用してください」といいながら、明確な言動や記載を避けようとすることがあります。

そのような場合に、絶対に記載が必須だし、譲歩できない旨を伝えたところ、急に態度が変わって交渉不成立になることがあります。

そういう場合は、交渉を失敗したのではありません。

結局、初めからあいまいなままで誤魔化すつもりだったような点を見破ったということです。

 

再三の確認は、融通が利かないように見えることもあるようですが、ご理解ください。

 

無駄な交渉

無駄な交渉に時間を重ねる方がいます。

弁護士ではまずはないですが、ご本人だけの対応のときはしばしばあります。

 

しかし、法的に「こうなる」と決まっているところで、それと異なる自分の意見や主張を何時間も話しても無駄です。

例えば、時効を考えてください。

商行為の時効期間は5年です(商法522条)が、4年目にいくら「時効だ」と何時間交渉されても、弁護士としては対応のしようがありません。

いろいろ話されても、「無理です」と回答するだけです。

このように単純なものならば、わかりやすいのですが、複雑に法律が絡んでいたり、判例の解釈などが絡んでいると、何とかなると考えて交渉を持ちかける方がいます。

 

 

ご自身では粘り強い交渉のつもりなんでしょう。

私もサラリーマン経験があるので、物の売買価格なんかの交渉や新規営業などの場では、そういうスタンスが一定の成果を生むこともよくわかっています。

おそらく、今まで、社会でそれで成果を上げられてきたのでしょうし、そういう社会経験や成果は、弁護士と言う職業を離れた場では評価しないわけではありません。

 

しかし、弁護士が入って法的な交渉をと言う時には、法的解釈とずれた話を延々話されても、お互いに無駄な時間になります。
 
依頼者としても、弁護士に入ってほしいという時は、もはやそういう類の交渉を離れて、法的に明確にしたいという思いで依頼に来られていることが多いです。
 
そして、私どもはその思いにこたえて、法的にお話することになります。

ご理解ください。

なお、そういう時は、そちらでもほかの弁護士に相談してもらい、主張できるところとできないところ、微妙なところをご理解してから、話してもらえると、かえって助かります。

 

 

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