2017.01.28

婦人服と裁判所(依頼者の気持ち)

婦人服と裁判所(依頼者の気持ち)

依頼者の気持ちを考えて

はじめに

時々、妻と買い物に出かけます。

妻は服を買う時は、10着くらい選んで試着室に持ち込み、中から1,2着選んで買うというスタンスです。

私は、妻が試着室で着替えるのを待ち、着替えるたびに、服の感想を言う係です。

着替えるたびに感想を言う必要があるので、その店の試着室前で待っていなければなりません。

 

依頼者の気持ち

婦人服

婦人服の店ですから、店内は基本的に女性しかいません。

時々、デートかと思われる若いカップルは居ますが、おじさんは私一人のことが多いです。

婦人服の試着室の前で、ぼーっと立っていると、他の女性客にものすごく気を使います。

それに、店の人にも営業妨害になってるんじゃないかと気を使います。

妻の服の着替えや選択を待つ1時間程度は針のむしろです。

 

比較するのは失礼かもしれませんが、裁判所の前やロビーで弁護士を待つ依頼者の心境は、婦人服店の試着室の前で妻を待つ私の10倍くらい居心地が悪く、緊張もしているはずです。

ですので、私は、裁判所で依頼者と待ち合わせるとき、よほどのトラブルや前の事件が立て込んでいるなどでもない限り、基本的に依頼者に指示した時間の10分前くらいに行きます。

依頼者には裁判時間の10分前の待ち合わせを告げますので、都合、裁判の20分前には待っていることになります。

依頼者の方のその居心地の悪さを少しでも短くするように、できる限り早めに待ち合わせ場所に行って、待っているようにしております。

 

依頼者との関係

私どもの仕事は、様々な重大な局面に立ち会い、協力して紛争を解決していくことです。

このため、日々の仕事は、精神的に相当にプレッシャ―を感じます。

私は、生涯なれることはないだろうと思います。

人や会社によって、立場も状況も違います。

性格も相手も違います。

そのような中で、ご本人の話をよく聞いて、ご本人の立場を想像すると、その人なりの苦痛が見えてきます。

職業的なものというよりも私の個人の性格として、その気持ちは無視できないですし、慣れることはないと思います。

もっとも、その人の気持ちを十分に汲み上げて、ともに悩んだ後に、冷静な視点で状況を見ることも、私たちの仕事では必要であるとは思っております。

依頼者と共に悩みながら、これからも仕事に取り組んでいこうともいます。

 

まとめ

あさがお法律事務所は、小さな事務所です。

立派な調度品はないですし、豪華な待合室もありません。

派手な広告もしてません。

あさがお法律事務所の特徴は、「依頼者を最優先で、誠実に対応すること」という、どこかで見かけたことがあるようなキャッチフレーズのようなものです。

しかし、私どもは、この言葉をキャッチフレーズ、ただの広告文句に終わらせないように、真摯に依頼者の方に取り組んでいます。

 

私どもの依頼者の方に対する業務姿勢、それ以外には特徴のない事務所であるからこそ、選んでいただけた場合は大変うれしく思います。

そして、その期待に応えるように、全力で対応します。

 

あさがお法律事務所

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