2017.08.24

弁護士の雑談4

弁護士の雑談4

弁護士の雑談4

弁護士の雑談、雑記です。

普段ふと思ったことを記載しております。

法的なものではありませんが、当職の姿勢を示す一参考としていただければ。

過去の雑記です。

雑記

雑記2

雑記3

 

弁護士の知識

弁護士は様々な会社や、様々な立場の人の相談を受けます。

相談の中では、通常知りえないようなノウハウや決算の詳細などにも触れることがあり、そのために法律以外の幅広い分野の知識を得ることになります。

個別に相談者の方から聞いた特定の知識の利用は、守秘義務上、許されません。

が、そうやって知った業界の一般的な考え方や傾向を考慮して、アドバイスすることはあります。

 

また、弁護士は法律以外でも本をよく読みます。

例えば交通事故などでは、医療関連の本を読むことがありますし、建築訴訟では建築技法の専門書を確認したりすることもあります。

そうやって得た知識からアドバイスすることもあります。

(余談ですが、法律以外の分野の本は関連しそうなものを手探りでまとめ買い購入するので、毎月多額の書籍料が必要に案ります。)

 

私が法律相談でアドバイスするうえで、注意しているのは、このような別業界の知識は、すべて自身が経験したことではないことを差し引いて考えることです。

いろんな業界の知識を知っても、すべて知識と知っているだけですし、自分の経験ではない間接的なものにすぎません。

法律分野や裁判手続きなどを除けば弁護士の知識は、あくまで間接的なものであることは十分に認識しながら、アドバイスする必要があると、注意しております。

 

人付き合いと仕事

仕事をしていて、周りの人のおかげで、仕事ができているということを実感することは多いです。

若いころから、そう思うことは、しばしばありましたが、自営業になってからは、特にそう思うことが多いです。

事務員さんにしても、家族にしても、裁判所の人にしても、そして顧問先や依頼者の方にしても、私のことを評価してくださり、協力してくださるおかげで、仕事は順調にできております。

 

思えば、これまで「何の苦労もなく、自分の思い通りに仕事を進めていけた」ということはないように思います。

(弁護士の仕事自体がトラブルへの介入が仕事である以上、やむをえませんが)。

しかし、上手くいかなかったり、困ったときに、助けてくれる人、協力してくれる人がいました。

 

そういう人々のおかげで、最終的にはうまくいっていることが多いです。

時々、ふと、そう言うことを思い出して感謝しております。

 

キャラクターのせいか、運がいいのか、わかりませんが、何だかややこしそうな人とは自然に距離が置かれ、いい人が周りに残ってくれることが多いです。

(私に問題があることもあるでしょうし、いろんな事情がありますから、私と気が合わない人が悪人という意味ではありません)。

 

事件が終わることに

事件が終わるごとに、毎回、何らかの反省します。

 

毎回、その事案でもっともよい解決を選択しているつもりであります。

全力で対応して、完璧な仕事をするつもりで対応しています。

 

それでも、譲歩は不要であったのではないかとか、利息をもう少し計算できたかもとか、より良い結果を生む法律構成がなかったかなどと、事件終了後、考えます。

実際には相手もあり、証拠の限界もあり、裁判官の意向などから、できる限りの検討をして終了しているのですが、それでも事件が終わると、何かあったのではないかと再考します。

そして、そういうことを再考しなおすことで、よりよいサービスの提供につながると思っております。

 

いや、ちょっと、格好つけすぎました・・・・。

正直に言いますと、「よりよいサービスの提供」云々というよりは、性格上、やった仕事が正しかったか、繰り返し考えないと気が済まないだけです。

 

人のアドバイス

最近、人のアドバイスもよく聞いて、仕事を進めることを心がけております。

依頼者の言うことをよく聞いて検討するのは、以前から心がけており、その点は変わりません。

ここでいう「人のアドバイス」とは、裁判所関係者の方や弁護士、その他専門職の方の意見という意味です。

 

私は、本来的な性格としては、自分の納得するまで対応しないという姿勢です。

ですので、周りがアドバイスをくれても、自分で裏付けを取り、自分で判断し、そのうえで適切と思う形でしか対応しない姿勢で業務をしてきました。

自画自賛になりますが、弁護士としての職責を考えれば、この姿勢自体は間違えていないと思っております。

 

ただ、そのために、周りのアドバイスや助言を軽視してきたところがありました。

特にその場限りの口頭での一言など、根拠が希薄すぎるし、それが誤りであった場合、その責任を取るのは自分自身なのだから、聞いても仕方がない程度に考えているところがありました。

しかし、実際に業務を進めて、それなりに弁護士としての経験を積んでいくと、そういう面も大切に思うようになってきました。

書籍や資料、判例からの裏付けはもちろん大切です。

が、そういう書籍に示されない曖昧ではありながらも現実に存在する基準のようなものは、些細な一言から、わかることがあります。

 

最近は、人のアドバイスや意見を十分に聞いて参考にしながらも、最終的には自分で調べて納得いく形での処理をするという業務方向を心がけております。

 

 

司法試験合格までの勉強方法

こういう仕事をしていると、時々、「どうやって勉強してたんですか」とか、「どういう勉強してたんですか」と聞かれます。

会話の糸口的なところで、聞かれることも多いですが、実際に真面目に答えると・・・

 

①基本を第一にやる

とりあえず基本を大事にして勉強しました。

本はあまり買い替えずに、同じ本を何度も。

②毎日やる

毎日、食事するような当たり前の習慣のように勉強してました。

ものすごく賢い人はどうか知りませんが、私なんかだと、繰り返しやって覚えて、何度も考えて論理の整合性を取ってやっていくしかなかったですから。

③目的から逆算して手段や計画を立てる。

法学全体を見れば、莫大な量がありますし、時間も能力も有限ですので、目的をよく見据えて、必要最小限だけをやるようにしていました。

もっとも、必要最小限に絞っても1日15時間休みなしで勉強する必要がありましたが。

 

今考えると、このやり方というのは、勉強以外でも結構なんにでもいえることではないのかなと思います。
あさがお法律事務所

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