法律相談の姿勢

法律相談の姿勢

法律相談の姿勢

弁護士事務所での法律相談には一定のスタンスがあります。

これは各事務所ごとに異なります。

相談の段階から、弁護士事務所の方針がわかる方が、相談者の方も事務所を探しやすいと思いますので、あさがお法律事務所での相談スタンスを記載します。

 

基本的な法律相談時の姿勢

 

法律相談への対応であること

あさがお法律事務所では、法律相談は、法律相談とアドバイスの場と考えております。

当たり前のように思われるかもしれませんが、あさがお法律事務所では、基本的に相談していただいて、その解決のためのアドバイス(解決不能ならば、その事実の診断)をする業務として対応します。

よって、相談が依頼を前提とした依頼前段階の打ち合わせではないです。

ご希望される方には見積もりを出しますが、見積もりを行うための費用でもないです。

 

5000円+消費税をいただく以上は、その分の診断とアドバイスをお持ち帰りいただきます。

多くの方は、裁判せずに解決してほしいというものです。

法律相談だけに来られた時は、自分たちだけで解決できるようなアドバイスがほしいというものです。

なるべく解決に向けたアドバイスするようにしております。

 

不可能な時は不可能と診断する

結論的に、対応が難しい(専門外などという理由ではなく、事案的に訴訟しても負けるというようなとき)場合は、「無理なものは無理」とお伝えします。

ただ、言い方はなるべく気を付けるようにしております。

法的に不可能、証拠が足りない、その他諸事情から、争っても無駄な場合はあります。

その場合は、正しい診断を下すのも専門家の仕事ですから、不可能ならば不可能と伝えます。

 

専門外は専門外と伝えます。

専門外でわからないときは、正直にお伝えします。

そして他の事務所での相談をお勧めします。

もちろん、費用は頂戴しません。

なお、基本的にはこの場合、他の事務所を紹介することは難しいです。

 

訴訟の可能性や訴えた方がよい場合

どうしても訴訟になりそうな場合、訴訟にした方がかえってよい場合は、これはお伝えします。

ここは注意しないと、弁護士から「絶対に訴えないと大変なことになりますよ」などと言われると、依頼者は冷静な判断ができなくなる可能性があります。

ですので、依頼者をあおらないように、不安を増幅させないように注意しながら、お伝えするようには心がけております。

正直に言いまして、後日に状況を聞いて、あの時に訴訟を強く進めておけばと後悔することもあないわけではないのですが、裁判の押し売りになってはいけないという思いの方を優先させております。

 

結果は控えめに検討し伝えることが多いです。

すべてというわけではないですが、前記との関係で、訴訟に過度に期待させないように、控えめに見通しを告げることが多いです。

なお、逆に積極的に訴訟を進めないことで、訴訟は受けてもらえないのかと誤解される方がおられます。

もちろん、証拠がないとか法律的に不可能などで、一定程度、訴訟をお受けできない事案はあります。

しかし、たいていはそのようなことはありません。

 相談者の方の冷静な判断を奪いたくないという思いから、控えめに伝えているだけです。ご了承ください。

また、正直に言いまして、弁護士 岡田 晃朝(おかだ あきとも)やあさがお法律事務所に利益が出て、依頼者に費用がかかることは言いにくいです。

依頼者がお金を払うことになる方向の解決は、なんとなくお金を要求しているように思えて、勧めにくいところがあります。

依頼者の方は、現時点で苦労しているのにさらに負担を申し入れるのは、気になりますし、また、自ら、お金の話を切り出すことは品が無いように思えるからです。

 

相談時の言動

 私は、依頼や相談に当たり、基本的に怒ることはありません。
 
 命令することはありません。
 
 偉そうにも言いません。

というのは、基本的な考えとして、弁護士なので法律知識において、一般の人より優れていると自負はしておりますが、

それ以外の能力、人格、人徳、社会経験まで優れているわけではないと十分に認識しているからです。

だから、偉そうに言ったり、強く命令したりはしません。

しかし、そうすると、時折、私が専門分野でしたアドバイスも軽くとらえる方がいます。

専門分野の指示やアドバイスを守ってくれないと、結局相談された人が不利になります。

 

不必要な事後連絡はしません

法律相談後、次の法律相談に来られるか、委任契約するか、そのまま終了するかは人それぞれですが、相談に来られた人への事後連絡は控えるようにしています。

最近、法律相談に来た人の中で、「前、相談に行った事務所から、何度も電話が入った」という方が居ました。

弁護士から、たびたび連絡があることは、相談者にとってプレッシャーになることもあります。

また、一度、自宅でゆっくり冷静に契約するかどうか考えてほしいという当事務所のスタンスとも矛盾します。

 そのため、当事務所は、どうしても伝え忘れた重要な事情がある場合にしか、相談に来られた人に、契約前に、こちらから電話することはありません。

それをよいと思われるか、悪いと思われるかは、相談者の方次第ですが、その理由は上記のようなもので、決して私どもとしては、相談者の方を放置しているわけではありませんので、その点はご理解ください(重要な事項の伝え忘れなどの場合は別です)

 

将来に向けてのアドバイス

相談者の方から、感謝してもらえるような仕事をしたいと考えております。

ただし、必ずしも、相談直後に感謝してもらえるかどうかは基準ではありません。
(それがベストではありますが)

様々な人生を送る中、落ち着いて振り返ったときに、「あの時のアドバイスは、役に立った」と思ってもらえるような相談対応を心掛けております。

 

 

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