その発想がおかしいような・・・


「弁護士が「真面目に働く人ほど食えない」仕事になった理由」という記事を見ました。

引用元:http://diamond.jp/articles/-/152922?utm_source=daily&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor

記事の書きだし「昔なら、預かり金に手をつけたところで、仕事はバンバン入って来た。だから短い時間であれば、何とか埋め合わせもできた。」

・・いや、その発想がおかしいでしょう。・・・。

依頼者から預かったお金に、たとえ一瞬でも手を付けるとか、そういう発想自体が例示としてもあり得ないです。

当職は、封筒に入ったお金を預り金として預かった際は、清算に必要な時と銀行口座に保管先を変更するとき以外は、封筒から出すという発想が根本的にありません。

銀行振り込みでの預かり時も、銀行には必ず、預かったお金に相手への振込手数料分を加えて置いてあります。

弁護士って、特にお金については、慎重にあるべき仕事だと思っております。

仮に、前記の話が実際にはない、わかりやすくするための例であっても、そのような記載を読んだ依頼者や相談者の方々がどう思うか、その想像がつかないのでしょうか。

その表現について相手がどう理解するか想像することは、弁護士にとって大切な能力だと思います。

さらにこの記事は続きます。

「「いついつまでに振り込んでおきます」と言っておけば、1ヵ月程度なら約束の期限を過ぎても文句を言われることもなかったという。」

人のお金、時には裁判を長く争って、ようやく回収出来たお金、それについて、依頼者の方への振り込みを遅らせるというのはあり得ないでしょう。

そして、以下の記事が続きます。

「今では仕事が不足していることに加えて、社会から弁護士に寄せられていた信頼も下降気味となり、こうしたドンブリ勘定は“アウト”となった。」

「今では」って、どんぶり勘定は、大昔から人のお金を預かる仕事では、絶対に駄目です。

そもそも職業以前に、最低限の倫理や道徳の問題です。

そして最後にはこう記載してます。

「確かに横領はよくないですよ。でも、その横領をした弁護士も含めて年配の弁護士ほど、実は、依頼者と向き合ってきたのが事実です。」

年配の弁護士なら依頼者に向き合っている?横領していても?

ごくごく当然のことですが、統計的にそのようなデータもなければ、論理性もありません。

結局、最後まで読んでわかりました。

「弁護士が「真面目に働く人ほど食えない」」ということはありません。

まあ、世間で思われているほど、儲かる仕事で無いことは事実ですが。

なんか、この引用元のブログ、弁護士窮状を訴えて改善を求めているように見せながら、実際弁護士の非常識な言動を多く上げて、逆の結論を誘導しているような印象を受けます。

あさがお法律事務所