2014.10.27

法律面以外の弁護士対応メリット

法律面以外の弁護士対応メリット

法律以外で弁護士に依頼するメリット

弁護士に依頼するメリットは専門的な法アドバイスを受けれることが第一ですが、それ以外にもメリットはあります。

実際に、法律自体とは少し違う、経営アドバイス的な内容も求められることもあります。

事業計画書の作成なども、法律問題というのとは少し違うでしょう。

以下、そういう法律以外の弁護士に依頼するメリットを記載します。

 

 

メリット

客観的な視点での検討

先日、ベテラン弁護士が

「弁護士でも、裁判するときは他の弁護士に頼むべきだ」

 

と話しておりました。

毎日業務で行っているので、当然、弁護士は自分のことについても、自分で裁判できる知識はあります。

 

ただ、だからと言って、自分で裁判をすると、法律論や知識の面はさておき、冷静な判断を失い突き進んでしまうとのことでした。

そして冷静な判断を欠けば、結局は裁判で不利になるとのことでした。

そのために、第三者の視点を入れるべきだとのアドバイスでした。

 

一般の人でも、やはりそういうところはあるかと思います。

普段は冷静な人や論理的な人でも、裁判上の紛争になると、怒りで動いてしまうところはあるかと思います。

また、目的と手段を取り違えて、トラブルを拡大させたり、解決を遠のけたりする方を見てきました。

例えば、

・お金を回収しよう(目的)と相手を説得していた(手段)はずが、相手をやり込めることに主張を尽くして、感情的になり解決が遠のいている場合

・一刻も早い不動産の立ち退き(目的)のために金銭請求で圧力をかけていたはずが(手段)、お金の回収が優先してしまい、立ち退きが遅れてしまう場合

他にも、目的と手段を取り違えて、紛争解決から遠ざかることは、よくあります。

このような目的と手段の取り違えは、結局、本人は気づいていない場合が多かったり、気づいていても、今更引けないと、単独では修正できない場合が多いです。

弁護士に相談される方には、そういう冷静な第三者視点からのアドバイスを求めてこられる方もいます。

 

弁護士としての交渉説得

冗談みたいですが、サラリーマンの時、まったく通らなかった話が、弁護士になったら、あっさり通ることがあります。

一般の方が保険会社と話していて、あるいは、親族同士で話していて全く話がつかなかったことが、弁護士が話せば、同じ内容でも、あっさり交渉で示談が成立することもあります。

このような効果があるのは、弁護士という肩書に対して、一定の社会的な信頼があるからでしょう。

そしてこれも、弁護士を依頼するメリットです。

もっとも、これは弁護士というものが、最低限の法律は守って対処するだろうという信用が基礎にあるからですから、私自身も、その社会的な信用を裏切らない範囲でしか交渉はできません。

 

論理構成と説得

法律論を日々検討していると、根拠のあげ方や論理の積み上げ方などのノウハウが、無意識のうちに蓄積され、そしてそれを使っての事情の整理がうまくなります。

相手への説明や対応、複雑な状況整理もうまくなっていっていると思います。

そして、そういう論理的思考での状況整理と対応ができるというのも、一つのメリットでしょう。

 

精神的な負担軽くなる

相談し何らかの目途がついたり、相談すること自体だけでも、精神的に相当に楽になると言われることがあります。

離婚や相続などは、普段は相談相手になる身内とのトラブルです。

そうすると相談相手がいません。内容的には、友人などには話しにくいことも多いでしょう。

そのようなことを打ち明け、話すだけでも少しは助けになれればと考えております。

弁護士も仕事である以上、一定の対価をいただいて、一定のサービスの提供をします。

提供するのは、基本は、法的な専門知識、専門家としての書面の作成や訴訟の追行などです。

が、私どもが提供するのは、それだけではないように心がけております。

ご不安を持つ依頼者の方への安心なども提供していこうと考えております。

弁護士への相談者の方は、紛争に巻き込まれています。

日々、相手への対応を考えると、夜も寝れないという方もいれば、相手からの嫌がらせに怖い思いをされている方もいます。

私どもはそういう方々に安心を与えれるような仕事ができればと考えております。

 

親族や親しい関係で言いにくいことを主張

法的や理屈上にはわかっていても、親族間で伝えるのが難しく、不明瞭なままで進みそうな事案などを整理し、権利行使についてのアドバイスすることがあります。

例えば、

なんとなくおかしい、損をしている気がする。そのような場合でも、昔から年長者であった叔父には言いにくい・・・

 

そのような状況でいつの間にか相続の話が進んで不利な条件で合意させられそうになっているというような場合があります。

直接、真意を叔父に問いだされればよいが、言いにくい。

そのような場合にも弁護士を使っていただくメリットはあります。

 

まとめ

弁護士を雇うのは第一には法律判断と、法律手続きを問題なく進めるためでしょう。

しかし、それ以外にもメリットはあります。

あなたにとって、一番良い利用の仕方をされればよいと思います。

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