斜線が引かれた自筆遺言書


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赤ボールペンで斜線が引かれた自筆遺言書は、無効との最高裁判例が出ました(H27/11/20)。

最高裁の判決文だけでは、どういう証拠によるのかはわかりませんが、本人が故意で赤い斜線を引いたことは間違いないようです。

遺言というものは、本人の意思の最後の意思の表れですので、出来る限りその意思を読み取って判断すべきことは、これまでの最高裁の判断の流れです。

判決文によれば「赤色のボールペンで遺言書の文面全体に斜線を引く行為は,その行為の有する一般的な意味に照らして,その遺言書の全体を不要のものとし,そこに記載された遺言の全ての効力を失わせる意思の表れとみるのが相当」とされており、そこからすれば無効との判断は納得できることでしょう。

それにしても、この判決10年以上もかかった判決のようです。

亡くなった後に、兄弟でのこれほど長期の紛争は、被相続人も望むところではなかったでしょう。

こういう紛争を避けるには、公正証書で遺言執行者を付けての遺言を作成しておくべきでしょう。廃棄、抹消の場合も、公正証書で前の遺言を打ち消しておけば、安心です。

裁判での弁護士費用の情報はないですが、普通に考えて、何十分の一の費用で足りるでしょうし(場合に百分の一のこともあるでしょう)。

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