新聞と著作権

地元兵庫県の地方紙 神戸新聞の「暮らしの法律相談」への執筆依頼が弁護士会を通じてありましたので、書かせていただきました。

紺屋の白袴と言うか、医者の不養生と言うか、

普段、私は相談者の方には、「著作権のように形のない権利こそ、契約はきっちりと書面で残さないといけません」と伝えていますが、今回、契約書はありません。

記載しながら、この内容は著作権法上、どういうことになっているのか検討しました。

著作権のうち、当然、著作人格権は私になるでしょう。

もっとも、紙面の関係で一部段組みなどを変更する旨の記載は、依頼書面にありましたので、同一性保持権については、著作人格権の一部の不行使の合意があるといえるかもしれません(著作人格権は権利の性質上、不行使はあっても放棄や譲渡はありえません)。

また、新聞での公表のために書いているので、その範囲での公表権は自ら認めていることになるでしょう。

それ以外の著作権ですが、新聞に載せることを合意しているので、その新聞利用にありうる程度で、朗読権や複製権は認めているといえるかもしれません。

ひょっとしたら著作権が全面的に譲られると新聞社は思っているかもしれませんが、そのような合意をしていない以上、それは無理があるでしょう。

まあ、いずれにせよ、こういう形のない権利は契約書面にしておくのが一番です。

あさがお法律事務所

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