2015.03.20

品位や親切心と主張

品位や親切心と主張

品位と主張

私 弁護士 岡田 晃朝は、なるべく、周りの人に親切にしようと思っております。

弁護士として派手な社会活動は苦手ですが、それができない分、目の前にある少しの親切は、なるべく実践するようにしております。

また、なるべく、品位ある対応を行うようにしようとも思っております。

どのような相手にも丁寧に、相手を尊重して対応しようと考えております。

 

品位のある姿勢

当たり前ですが、それらの親切丁寧な対応を心がけても、法的交渉や訴訟における主張は、全く異なります。

依頼者の利益のために、全力で対応します。

依頼者に不利益があれば、一歩たりとも譲歩しません。

もっとも、譲歩しないにしても、失礼な言い方は不要と思いますので、丁寧に交渉するように心掛けております。

 

これは弁護士としてあるべき根本の姿勢でもあります。

弁護士法(弁護士の職責の根本基準)
第二条 弁護士は、常に、深い教養の保持と高い品性の陶に努め、法令及び法律事務に精通しなければならない。

 

相手の誤解

困るのは、親切丁寧な対応と、権利を徹底的主張する対応の両面を混同して、勘違いされる相手方がいることです。

 

私が交渉相手に丁寧に対応すれば、

こんなに丁寧に話を聞いてくれるなら私の話も聞いてくれるだろうとか、

交渉しやすいだろうとか、

譲歩してくれるだろう

などと、交渉相手から勘違いされることがあります。

 

当たり前ですが、依頼者の不利益になる場合は、一切譲歩はしません。

何回請われても、主張を曲げることも絶対にありません。

 

ただ、ノーと回答するのに怒鳴ったりしないだけです(相手にしないことはよくあります)。

時折、しつこい相手にどうしようもなくなって、きつく言うこともありますが、正直、粘れば話が動くとか、言葉尻をとらえて屁理屈を口にするのが説得と勘違いしている人に厳しく言うのは、正直残念に思います。

普通、弁護士の頭の中では、人に親切丁寧に対応することと、交渉相手に権利を主張することは、完全にドライに切り離されています。

 

余談

そういえば、このまえ、交渉術のようなビジネス本を読んでいたら、「喫茶店などで、交渉しながら飲食したときに相手に奢ってもらわない」という内容が書いてありました。

奢ってもらうと、相手に気持ちを許す面ができて、強い交渉ができなくなるからだそうです。

まあ、弁護士のような交渉のプロには、関係のない話だと思いました。

 

前記の通り、ある面で、丁寧に行動したり感謝したりするのと、ある問題の結論で拒否するのとは全く別のことで、頭の中では完全に切り分けれるようになっていますから。

 

それが弁護士という職業についている人の特徴でもあります。

 

 

兵庫県 あさがお法律事務所

弁護士おかだあきとも紹介

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