月別アーカイブ: 2018年1月

書籍の引用

先日、友人が事務所に相談に来ました。

その友人は、他の法律事務所も何件か廻って同じ相談しているということでしたので、「他の事務所の相談と当事務所の相談と比較して、忌憚のないところを教えてほしい」と聞きました。

それで、いろいろ教えてもらったのですが、その中で意外に思ったのが書籍の確認や引用です。

あくまで友人個人の印象で、一般論でどうかはわかりませんが、「書籍の確認や引用をせずに回答する弁護士の方が印象が良い」とのことでした。

私は、「いろんな書籍を確認して引用し、書籍を確認してもらいながら説明するほうがよい」と考えておりました。

ですので、些細な点はともかく、一定の重要なポイントは、事前に調べてわかっている内容でも、時には書物を依頼者に見せて説明しておりました。

そのほうが丁寧で、適切な対応かと思っていたのですが、それが頼りなく思えるというのは意外でした。

今後、どうするかは私自身検討中ですが、少なくとも、弁護士が考えてした対応と依頼者の方の受け止め方に差が生じることがあることはよくわかりました。

そういうことがある(こちらの意向と別の受け止め方がされることがある)前提で、今後も対応していこうとおもいます。

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依頼者の言いなり

相当の前のことなので、そろそろ書いてもいいかと思って書きますが、和解の交渉事例で「依頼者の言いなりか」と相手の弁護士に嫌味っぽく言われたことがあります。

(なお、以下はあくまで当職のスタンスを示したいだけで、その程度の嫌味を特に気にして反論したいわけではないです、念のため。)

私は、依頼者が何を言っても、虚偽主張はしません。

私は、依頼者が何を言っても、相手に脅しや侮辱になるような記載はしません。

私は、依頼者が何を言っても、それなりに根拠を示してくれなければ、対応はしません。

依頼者の方から、嘘をつくように求められたり、相手を脅すように求められたり、全くわずかな根拠もないことで相手を追及しろと言われれば、拒否し依頼を辞任します。

そういう意味では「依頼者の言いなり」に動くことはありません。

しかし、和解交渉や権利を行使するかの検討の場においては別です。

もちろん、裁判の見通しは告げます。和解や権利行使についてのメリットとデメリット、予想される判決の幅や可能性の割合も告げます。冷静さがないと思えば、日にちを置いての検討を進めます。

しかし、様々の情報を告げたうえで、「それを検討して、こうしたい」と言われれば、依頼者の権利についての話なんですから、そこは「依頼者の言いなり」に動きます。

ある権利を行使したりしなかったりするのは、単にお金の損得や時間の損得だけでは測れないものがあります。

その方の人生観や生き方もあります。会社なら営業方針や従業員、取引先との関係もあるでしょう。

それは、弁護士が判断できるものではありませんし、そんな権限はありませんし、能力もありません。

ですので、依頼者に十分な資料をお伝えした後は、依頼者に判断していただく必要があります。

私はそういう姿勢で、仕事をしております。

あさがお法律事務所

普通の感覚と弁護士費用

弁護士費用は、事件として依頼すると、普通、最低でも1件数十万円くらいからになります。

大きな取引が絡む高額な事件ですと数百万ということもあります。

書面作成や相続放棄など、比較的安価なものもありますが、それでも数万円です。

(なお、受任できる業務数には限界があり、いわゆる薄利多売の仕事の仕方ができませんので、費用が高くても大きな利益があるというわけではありません、念のため)

依頼者の方や相談者の方もある程度費用は覚悟されてこられていますが、それでも見積もりをお伝えするのに躊躇することがあります。

数十万円は大金というのが、ごく普通の感覚だと思いますし、その大金を見積もりとして伝えるのは躊躇します。

ただ、正直、多くの事件を扱い、日常的に見積もりを伝えるうちに、この感覚が薄れることがあります。

数十万円という大金をかけてまで、私に依頼してくれている。

そのことへの感謝の気持ちを忘れないように、と日々自戒しております。

あさがお法律事務所

法律相談と受任時までの検討

あさがお法律事務所は、法律相談から受任契約時まで、一定の検討期間を置くようにしています。

(依頼者の方が事前に十分に検討しており、特に望まれた場合は、その場での契約も可能ですが)

これは、法律相談の際には怒りなどもあったり、弁護士事務所の雰囲気もあって冷静な判断が出来ずに契約するということになっては、不適切であるとの考えからです。

金額的に高額でもありますし。

このことは、過去に何度かブログでも記載させていただきました。

さらに、法律相談から委任契約まで、相談に来られた人への連絡は控えるようにしています。

最近、法律相談に来た人の中で、「前、相談に行った事務所から、何度も電話が入った」という方が居ました。

その行為自体は、必ずしも悪い面ばかりではありません。

相談時には伝えきれなかった注意事項を伝える必要があったり、近況を確認したほうが、依頼になった際の対策を立てやすい場合もあるからです。

しかし、弁護士から、たびたび連絡があることは、依頼者にとってプレッシャーになることもあります。

また、一度、自宅でゆっくり冷静に契約するかどうか考えてほしいという当事務所のスタンスとも矛盾します。

そのため、当事務所は、どうしても伝え忘れた重要な事情がある場合にしか、相談に来られた人に、契約前に、こちらから電話することはありません。

それをよいと思われるか、悪いと思われるかは、相談者の方次第ですが、その理由は上記のようなもので、決して私どもとしては、相談者の方を放置しているわけではありませんので、その点はご理解ください。

こちらから連絡を控えるというだけで、一度相談に来ていただいた方につきましては、もし、契約にあたって、聞いておきたいことがあるというのでしたら、いつでもご連絡いただいて構いません。

あさがお法律事務所

直接の評価を大切に

憶測や推測からの評価が出まわることもあります。

良い評価もあれば悪い評価もあります。

まあ、一般的に憶測からのうわさは悪い内容が多いですが。

私どもあさがお法律事務所では、そういう根拠のない評価ではなく、実際に法律相談を受けていただいた、あるいは依頼していただいた方からの真実の評価を何よりも大切にしております。

こういう仕事をしていれば、裁判で相手方になったり、相手方の関係者などに、どうしても恨みを買うことはあります。

依頼者に評価していただける仕事をすればするほど、そういう傾向が強まります。

また、私、業務外では、穏やかな性格だと思うのですが、弁護士と言えばそれだけで警戒されたりもします。

さらには、なぜか話したこともない人から妬みを買うこともあります。

このために、実際に話したこともない人に、私のイメージや評価、噂が作り出されていることは、しばしばあります。

このイメージが悪いものであれば嫌ではありますが、私は話したこともないし、知り合いでもない以上(あるいは知っていても裁判の相手方としてである以上)、このイメージを直しようがありません。

実体よりも良すぎるイメージの場合は、照れ臭いので、やはり直したくありますが、これもどうしようもありません。

そのため、そういうものは仕様がないものだと割り切っております。

そして、法律相談に来ていただいた方、依頼をしていただいた方が、実際に私という人間を知って、良い評価してもらえるようにと言うことを第一に考えて活動しております。

不思議なのは、そうやって心がけてまじめに一生懸命やっていると、少しずつではありますが、悪いうわさやイメージも減っていくところです。

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交渉の相手方の方へ

特定の事件を想定しない、一般論ですが、交渉の相手方の人に知ってもらいたいことがあります。

法的に「こうなる」と決まっているところで、それと異なる自分の意見や主張を何時間も話しても無駄です。

例えば、時効を考えてください。

商行為の時効期間は5年です(商法522条)が、4年目にいくら「時効だ」と何時間交渉されても、弁護士としては対応のしようがありません。

いろいろ話されても、「無理です」と回答するだけです。

このように単純なものならば、わかりやすいのですが、複雑に法律が絡んでいたり、判例の解釈などが絡んでいると、何とかなると考えて交渉を持ちかける方がいます。

ご自身では粘り強い交渉のつもりなんでしょう。

私もサラリーマン経験があるので、物の売買価格なんかの交渉や新規営業などの場では、そういうスタンスが一定の成果を生むこともよくわかっています。

おそらく、今まで、社会でそれで成果を上げられてきたのでしょうし、そういう社会経験や成果は、弁護士と言う職業を離れた場では評価しないわけではありません。

しかし、弁護士が入って法的な交渉をと言う時には、法的解釈とずれた話を延々話されても、お互いに無駄な時間になります。

依頼者としても、弁護士に入ってほしいという時は、もはやそういう交渉を離れて、法的に明確にしたいという思いで依頼に来られていることが多いです。

そして、私どもはその思いにこたえて、法的にお話することになります。

ご理解ください。

なお、そういう時は、そちらでもほかの弁護士に相談してもらい、主張できるところとできないところ、微妙なところをご理解してから、話してもらえると、かえって助かります。

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靴下

お正月に妻と買い物に行ったときに、「靴下を見ましょう」という話になりました。

私は、「靴下なんか、靴とズボンで、ほとんど隠れて見えないから要らない」と言いましたが、

「あなたは見えてないつもりでも、よれよれの靴下は、結構目立つよ」と指摘されました。

まあ、靴下がよれよれなのは、笑い話ですみますが、世の中、結構そういうことはあります。

自分では、たいしたことないと思っていても、周囲から見れば大きな問題であったり、

自分では、誰も気にしてないと思っていることで、信用を失ってしまったり・・・。

逆に、注意すべきところを軽く見て、失敗することもあります。

社会全体からの視点を持つことは、社会活動をするうえで、大切なことです。

特に社会生活上のトラブルに介入する弁護士という仕事では、重要性が増すかと思います。

社会全体から見て、それが注意すべきことなのか、気にする必要もないようなことなのか、その点の見極めを慎重に検討しながら、対応していかなければならないと思いました。

なお、靴下ですが、4足ほど新しく買いました。

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2018年の目標

2018年の目標ですが、

一つ一つの手続きについて、詳細に確認して計画を立てて、業務を進める

ということにしました。

昨年の目標は、「新しい分野も積極的に仕事をしていく」というもので、このブログにも記載しました。

昨年は目標に従い、新しい分野に取り組んだのですが、新しい分野を進める以上、どうしても手探りの仕事が増えることになります。

もちろん、主要な点は調査し、法的構成は十分に検討して進めます。

その分野での判例なども、関連する範囲は調べます。

計画に予定には余裕を持たせては進めます。

しかし、書式や手続きで、相当の推認を前提に進めることが何回かはありました。

計画に余裕を持たせすぎて、依頼者の方に適切な時期の説明ができていないことがありました。

2018年は、そのような点で、ご迷惑をかけないように、一つずつの仕事を受けるにあたり、十分な調査と計画を立てて進めることを心掛けたいと考えております。

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