カテゴリー別アーカイブ: 法律関係

法律論や法律解説、よくある法律質問などです。

これやったら、勝てますかと聞かれますが・・・

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私どもは、法律相談に来ていただいた方に、今後の対応策など、アドバイスします。

そのアドバイスについて、「・・・をしたら勝てますか」とか「・・・したら確実ですか」と聞かれることは、よくあります。

実際には、確実にアドバイス通りしたら、勝てるという内容は滅多にありません。

あるアドバイスを守ってくれれば、勝てる可能性が数パーセント上がるとか、相手が勝てそうな主張や証拠の一部を潰せるということがほとんどです。

ですので、「・・・をしたら勝てる」ということはなく、勝てる可能性が少し上がるという場合が多いです。

そういう可能性の積み重ねで結論が動く裁判もありますので(弱い証拠を単発で大量に積み重ねても意味はありませんが)、「・・・をしたら勝てる」と断言しないアドバイスでも、軽視はしてもらいたくないです。

私どものアドバイスは、ご本人にとって、手間になったり気分がよくない内容のものもあります。

(例えば、心療内科に行って診断書とってくださいとか、断られるとわかっている相手にあえて連絡して断られた証拠を取ってくださいとか)

ですので、相談者の方の「確実に上手くいくと言えないなら、そこまではしたくない」と言う心情は理解できます。

しかし、そういうアドバイスでもできる限り、従って行動していただけた方が、最終的には依頼者の方のメリットになるものですので、対応していただけると幸いです。

(もちろん、全てアドバイス通りにしていただいても、どうしようもない事例もないではないですが。)

あさがお法律事務所

債務整理の基準

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どういう債務整理をするか、これは弁護士とご本人で、話し合って決めることです。

ですので、相談の場で、希望をおっしゃっていただいて構いません。

もっとも、その希望通り対応できるというわけではありません。

細かい要件上の問題もありますが、まず基本的な考え方として、借りたお金は返すというのが原則であり、ただ、それがどうしようもない場合に、一定の法政策で対処されるというものと知っておく必要があります。

ですので、まずは、返せるなら弁済方法を調整して返す、任意整理・リスケ・ジャンプといった手段を第一に考えなければなりません。

その次に、それが難しい場合は、個人再生となるでしょう。約5分の1程度(計算が必要で必ずそうなるものではありません)に借金額を圧縮しての弁済となりますが、やはりできる限りは返すということになります。

そして、それもできない場合にはじめて、自己破産ということになります。

もちろん、生活の状況などは、家族の数や事情にもよるので、ご本人の話やご希望も聞き協議して対処は決めますが、特定の手続きを希望したからと言って、必ず対処できるというものでないことはご理解ください。

あさがお法律事務所

債務整理のご相談

成年後見の費用について

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当事務所でも成年後見を対応しておりますが、この費用について心配されている方が多くおられます。

どうも、後見人がついている間、年に何百万も費用が掛かると思われている方が多いようです。

おそらくテレビや映画などで、大金持ちの後見人などとして弁護士が出てくるシーンがあるからでしょう。

しかし、実際にはそのようなことはありません。

その人の持っている資産の中から、その弁護士の業務量に合わせて報酬が決まります。

資産がゼロならば、ゼロになることもあります。

私も報酬ゼロで対応したこともあります。

判断力が相当に落ちている中では、法律上適切な契約はできません。

それでも後見人がないまま、強引に対応すると、良かれと思ってしたことが、後日、お金の使い方などで親族間の紛争が生じることもあります。

親族で判断力が落ちているというような方がいましたら、早目に弁護士に相談されるのがよいでしょう。

あさがお法律事務所

貴方は一切悪くない・・・

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時折、詐欺事件の相談があります。

当事務所は刑事事件を取り扱っていませんが、被害者として民事上請求する場合は対応します。

交通事故関係や詐欺や横領の被害者からの民事請求などは、一般的に対応しております。

この詐欺の相談ですが、相談に来られて、しばしば相談者の方が口にされるのが「私も悪いんですが・・・」の一言です。

いいえ。貴方は一切悪くありません。

貴方がどれほど、お人よしだろうが、人を信用しがちだろうが、悪いのは騙した相手です。

もっとも、あなたの人の好さを十分わかっている、あなたの周囲の友人や家族は事件を聞くと、自分のことのように悔しく思い、また同時に、これからも騙されないようにという思いもあって、貴方を強く責めることがあるのでしょう。

2度とだまされないように注意すること、そういう友人や家族がいることに感謝することは必要ですが、自分が悪いかのように責める必要は一切ないと思います。

あくまで悪いのは、加害者ですから。

ところで、この詐欺事件、裁判自体は証拠がそろっていれば、比較的勝訴はしやすいが、その後の金銭の回収が困難であるという特徴があります。

なかなか、統計的に何パーセントとは言えませんが、明らかに無理なものは、その事情を説明して断りますので、ある程度で「事情次第ではいくらか返ってくるかも」という見込みのもので、チャレンジしてみても半分くらい返ってくるかどうかではないかと思います。

それも、あくまで一部で、全額はめったにありません。

あさがお法律事務所

本人訴訟をしていて、裁判官が・・・

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本人訴訟(弁護士を付けない裁判)をしていて、「裁判官が中立でないと感じた」と言われる方がいます。

そういう時は、弁護士に相談してください。

裁判官は中立です。少なくとも私の知る限りは。

そういう時は、その訴訟中の人は、法律上の重大な主張を見落としていたり、基本的な訴訟手続き上の誤りがあったりということがあったりします。

裁判官としては中立の立場ですので、一方の味方にたって、そこを指摘するわけにはいきません。

本人訴訟中の人は、「なぜ、社会常識的な主張、普通は皆が納得する主張をしているのに駄目なのか」と憤りを感じていることがしばしばありますが、弁護士に相談いただければ「主張の中で、あの一言を忘れてるから・・・」と専門家であれば、すぐわかることもあります。

費用の問題や性格、その人なりの考え方などからどうしても本人訴訟でやりたいという人もいるでしょう。

また、裁判も判決も日本語で書いてあるので、読めばわかるような気になるかと思います。

しかし、裁判所での主張というのは、単純な話し合いなどの場合とは違います。

言うべきことや、そのやり方に厳格にルールがあります。

本人訴訟をやる人は、弁護士へ依頼しないにしても、弁護士への相談くらいは一度は受けてみて、進められる方がよいと思います。

あさがお法律事務所

書面を寝かせる日

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弁護士での処理に時間がかかる理由はいくつかあります。

その中の一つが、書面や案を寝かせる期間の存在です。

書面や案を書くときは、ある程度、依頼者の側に頭の中が寄っておりますし、依頼者のためを思って全力で記載します。

しかし、その時の勢いで書いた書面は、裁判所や交渉相手に対する法的主張として適切な書面でなかったり、無意味な弁解が入っていることもあります。

それどころか、かえって不利なことや相手が揚げ足を取りやすいような内容の記載が混ざっていることもあります。

そのため、その書面をそのまま出すのではなく、冷静になって、見直す時間が必要です。

この見直しですが、直ちに見直しても、なかなか良い見直しはできません。

その書面を書いた時の心情などが残っており、記載の記憶も残っているので、客観的に冷静な視点を持ちにくいからです。

2週間くらい置いて、冷静になってから、他人が書いた文章という心情で見直すのがベストです。
(もっとも、時間がぎりぎりで1週間くらいしか置けない場合はありますが)

このような期間、弁護士以外の人から見れば、ただ時間をおいているだけで何もしていない無駄な時間に見えるかもしれません。

しかし、より完全な書類の作成には、どうしても必要な期間になります。

あさがお法律事務所

アドバイスしたが・・・

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私は法律相談のなかで、可能な限りアドバイスをします。

場合によっては、詳細な状況を聞いて、証拠を確認して、「これならばアドバイスだけで勝てそう」と考えて、依頼にならないこともあります。

アドバイスで解決したなら、それが一番よいと思います。

ただ、それで、十分勝ち目がありそうであったのに、半年から一年後、「あの裁判負けたんです」と相談に来られる人が稀にいます。

そこで、資料や判決文を見ると、主張すべきを主張していなかったり、道徳的には理解できても法律上は全く無関係な主張を延々していたり、争いのないところに豊富な証拠を出していたりします。

そういう結果を見たとき、私が無理にでも「依頼しなさいと勧めていれば」と思い悔しく思うときがあります。

依頼を勧めるということは、どうしてもお金がかかることです。

お金をかけて「私に依頼しなさい」ということは、見方によっては強引な営業活動をしているようにも思えてきて、なかなか出来ません。

以前も書きましたが、弁護士の力で、負ける裁判が勝てることはあまりないかと思います。

しかし、弁護士をつけていないせいで負ける裁判は、あります。

統計的にはわかりませんが、少なくともそういう例を私は見てきました。

もちろん、弁護士無しで勝つこともあり、その場合は、依頼者にとっては費用が掛からないわけですから、それがベストではあります。

ただ、相談に来られる人には、「勝てそうだと思う事案でも、弁護士がつけないために負けてしまうことがある」、そういうことは頭に置きながら依頼について検討していただきたいと思います。

私が、積極的に営業的に依頼を勧めることはありませんので。

あさがお法律事務所

企業契約について

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おかげさまで多くの企業と顧問契約を結ばせていただいております。

企業関係では様々な依頼がありますが、労働問題、経営上の相談、売掛金回収などと同時に多いのは、契約書の作成やチェックです。

この契約書の作成ですが、各社の方針によってさまざまなものがあります。

その分量も多いものもあれば少ないものもあります。

全く同じ内容の契約でも、様々なリスクヘッジを盛り込んで作成したものは、その量は多くなります。

逆にリスクには目をつむり、最低限の取り決めだけということならば、短いものになります。

リスクヘッジを盛り込めば盛り込むほど、相手の心情的にはやはり嫌なものでしょう。

信用していないという意味にもとらえられかねないですから。

契約書というからには、相手と結ばなければ意味はないので、この相手の心情にも考慮する必要はあります。

もっとも、詳細で大量であるからこそ、しっかりした会社と信用されるという面もあります。

弁護士ならではの記載やチェックの仕方として、立証責任の分配の問題があります。

同じ内容を定めた条文でも、書き方によって、相手が証拠を出すべきものか、こちらが証拠を出すべきものかが変わってます。

将来万が一にも、揉めたとき、どちらが証拠を出さないと認められないかで、裁判での有利不利は相当に変わります。

そういうものを検討しながら契約書を作成することになります。

あさがお法律事務所

会社の相談なら

ネットの記載と法律相談と

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先日、鼻が詰まって、いくらかんでも、おさまらないので、ネットで治療法を見てみました。

しかし、あまりよくならず、結局病院へ行きました。

良く考えたら、鼻が詰まる場合でも、いろんな原因が考えられます。

素人の私が考えても、風邪、花粉症、慢性鼻炎、何らかのアレルギーなどなど。専門家からみればもっと多くの病気があるでしょう。

結局、専門家にいろいろと症状を聞いてもらい、診察してもらい、薬をもらって収まりました。

ハウスダストからくるアレルギーとのことでした。

やはりネットでの質問では確認や回答では限界があります。うっかり鼻かぜとして処置するところでした・・・。

法律やそれ以外の分野も、専門的な分野というのはこれに似てるところがあります。

例えば、「理由もないのにお金の請求をされている」と言われても

契約書を見ない、仕事関係なのかプライベートなのか、相手との関係、相手からの書面や具体的な会話の詳細を確認しないとある程度の回答は難しいです。

ネットで、2~30行程度の文章での質問や回答では、結局はあいまいな回答しか得ることはできないと思います。

一歩間違えれば、私がハウスダストのアレルギーを鼻かぜの薬で治そうとしたように、大きな誤りにつながる危険があります。

もちろん、それでもある程度のあたりをつけたり、一般論を述べることは可能ですし、そもそも弁護士に行くべきかどうかわからないような場合は、ネットで調べたり聞いてみたりすることに意味はあると思います。

ですので、私もネットに法的なことを書いたりはします。

しかし、それは、あくまで、一応の一般論程度のことで、盲信するべきではないです。

ネットなどで一応のあたりをつけて、そのあとは専門家に、直接面談して詳細に質問をすべきでしょう。

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マニアックな買い物と社会と、真実と裁判

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先日、ツイッターで、「ガラホ(携帯電話型スマートホン)はいまいち使いにくい」という記載をしました。

折り畳み携帯電話の形で、受話口が口元に来るので話はしやすい(特に口元を押さえてまわりに聞こえないように話すとき)ですが、それ以外の点が。

インターネット検索したときに表示されるのは、スマホページなのですが、画面が携帯電話の画面ですので、小さすぎて見難いです。

タッチパネル対応なのですがカーソル移動も出来ます。

両方できて便利かというと、タッチパネル中にカーソル移動に切り替わったり、カーソル移動中にタッチパネルに切り替わったりして、かえって使いにくいです。

パネルも小さいですしね。

ただ、製品のアイデアはいいと思いますし、技術はすごいと思います。

そういえば昔から、私、買い物についてはそういうところがありました。

(以下、わかる人にはわかるマニアックな話になります、気になる人は「 」内を検索してみてください)

釣りを、よくしていたころ使っていたリールは、「オリムピック」の「アルマジロ」というリールでした。周りでだれも使ってなかった。

その後、お金をためて、「アブ ガルシア」の「アンバサダー」に買い替えたりしましたが、アメリカンなサイズと重さは私の手に合わず、結局使いにくかった。

頑丈で、性能は良かったと思うんですよ。

小中学校の時は、みんなが任天堂のゲーム機を買う中、セガのゲーム機(「メガドライブ」)を持ってました(ファミコンも持ってましたが・・・)。セガの方がファミコンより性能は良かったんですよ。

ラジコンがはやったときは、みんなが、タミヤ模型のラジコンを買う中、一人、「東京マルイ」の「ザ サムライ」持ってました。1万5千円で4駆のラジコンは、他になかった・・・。

初めて買ったパソコンは、「PC-88VA2」です。

当時あった、PC88とPC98のソフトが、両方使える(昔は今と違い、パソコンの機種ごとにソフトが分かれていました)という話でしたが、88のソフトは一応動くものの性能を生かせず、98のソフトは1割も動かなかった。

専用ソフトは5、6本くらいしかなかったと思います。

性能は当時としては最新の16ビットCPUで、よかったんですよ。

あまり時計はしませんが、時々使う腕時計は、セイコーでもロレックスでもなく、「日本手作り腕時計協会」の時計です。

性能は、普通に時計です。

エレキギターも20年くらい弾いていて、未だに「フェンダー」も「ギブソン」も使ったことがない。「ESP」も「YAMAHA」も「グレッチ」も「PRS」も。

使っているのは、「KRAMER」、「MARVERICK Guitar(ESPのやつではないマーベリックという名前のブランド)」、「MUSIKRAFT」です。

これも、性能に不満はない。

いや、何が言いたいかというと、性能がいいかどうかと、社会に受け入れられるかどうかは、別の問題ということです。

それと同じように(やや強引な無理にあるたとえになりましたが)、真実がどうかということと、民事訴訟において裁判所がそれを認定できるかも別の問題です。

時折、裁判で「真実はこうだから、こうでしょう」と相談される依頼者がいますが、本当の事実がどうかと、それが裁判所に認定してもらえるかどうかは別のものです。

ここを誤解すると、民事裁判はうまくいきません。

裁判で争われ、判断されるのは「過去にタイムマシンで遡ればわかる真実がどうか」でなく、「裁判所が一定のルールで認定する事実かどうか」です。

その2つは一致することが望ましいですし、そのために法曹も必死に努力はしていますが、残念ながら、完全に一致するものではありません。

そこを見抜いて、アドバイスしていくことも専門家の仕事かと思います。

あさがお法律事務所